白樺並木伐採と観光について

先日、美瑛町にあるいわゆる観光スポットとなっているセブンスターの木の近くにある白樺並木が観光客増加による農業への悪影響により伐採されました。ニュース等になっているのでご存じの方もいるかも知れません。
10年くらい前から美瑛町は「青い池」の影響もあり観光客が増加しオーバーツーリズムが問題になっていました。それに加えて近年のSNSによるインフルエンサーなどが投稿したスポットが人気になり、以前から言われてきた代表的な観光スポットとは別な場所にも大量の観光客が来るようになりました。

しかし、美瑛町は基幹産業が農業で観光業中心の町ではありません。美しいとされる景色は全て代々農家それぞれが作り上げてきたものです。
観光客は撮影のため畑に侵入し、道路を塞ぎ我が物顔で写真を撮っています。観光客が畑に侵入することによって靴の裏についている普段存在しない病原菌などが作物を収穫できない状態になる危険性があります。

ここから個人的な意見です。
町は今現在も観光と農業の共存だとか両立などと言い、悪く言えば頭がお花畑状態。
もうすでに両立できるような状態は手遅れです。時代は行政が思っている何倍も早く変動しています。
町ではAIカメラで注意喚起、看板で注意喚起、宿泊税、青い池入場税徴収などの対策をしていますがコロナ禍以降観光に来るのはほぼ外国人です。日本人はかなり減少しました。
「先進国と言われている日本」の何倍も発展してきたお金のある外国人が観光客として来ている現状で、ますます日本人は来ない代わりに外国人は増えるでしょう。美瑛町の多くの土地も外国人に買われています。
では最善策なんなのか。答えは簡単です。観光客を減らすことです。誘致をしないことです。主要観光スポットの観光バスの通行を禁止すればいいのです。

観光客が沢山来て、農家にメリットはありますか?一般町民にメリットはありますか?人口が減り続け、税収も減り、管理するお金も人もいないのに観光客だけが山のように押し寄せ畑を荒らし、病原菌を撒き散らし被害を受けているのは農家ですよ。

農家の現状も理解せず、駐車場税も当初の予定から半減、観光客の顔色ばかり伺い、真剣に考えてもいない行政。町民ファーストの意識は微塵も無いようです。それとも、ごくごく一部の観光客相手の商売をしている町民の意見だけを優先しているのか。

町を変えようと新しく出る人間は徹底的に潰し、既得権益にまみれた昔から何も変わらない考えを改めない限り、美瑛に未来はありません。

2025年02月04日